やあ、みんな、まあちゃんだよ。
帰京したばかりなのに、芝居見物も忙しないけど。
もう終わりだから、仕方がない。
これしか都合がつかなかったんだ。
去年の暮れには、同じ劇団の『櫻の園』を観たよ。
『櫻の園』は登場人物が多くて、わさわさした感じだった。
『ワーニャおじさん』はというと、登場人物も少なめで、そういう意味ではなんとなく寂しい感じ。
でもその分、演じる側はじっくりとやることが出来るし、観る側は落ち着いて拝見できるよう。
登場人物それぞれに長い台詞が多いのが、『ワーニャおじさん』の特徴かな。
ひとり芝居的な要素が増えて、役者の力量が問われる演目かもしれない。
違和感があったのは、ひとりになると、突然客席に向かって語りかけるような演出になったこと。
それも客席全体に語りかけるのではなく、誰かひとりを選んでその観客の近くに立って、語りかける。
ああいう場合、語りかけられた側は困っちゃうんだよね。どう反応すればいいのか。
反応する観客はまずいないですよね。みんな固まってしまっている。
前を向いて、役者とも眼を合わさない。
でもそれではつまらない。
観客から、何か反応を引き出すことができれば面白いんだろうけどなあ。
第三幕のピストルを持ち出すくだりはやっぱり面白かった。
撃つとき、ワーニャが自分で、「ばーん」って言ってるのも面白かった。
二発じゃなくて、十発くらい撃ってほしかった。無理?
男性陣は喜劇的だった。
でも、女性陣はというと。
エレーナ(奥さん)は、もっと喜劇的でもよかったのでは。
ソーニャ(先妻の娘)も。
真面目過ぎたかなあと。
それにしても、『ワーニャおじさん』。どうして『ワーニャおじさん』ていうタイトルなの?
主人公は、ワーニャなの?
それでもいいんだけど、なんとなくしっくり来ない。タイトルが。
そう思うのは、ぼくだけ?
ワーニャ役の剣持直明さん、ぼくは前回の『櫻の園』ではじめて拝見しました。
もてない役、恋愛下手役が似合いますね。いや、これは失礼。ごめんなさい。
明後日は、同劇団の『かもめ』観に行きます。
楽しみ~
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