2013年2月25日月曜日

EgofiLter『せいれん』

日曜の昼。渋谷のギャラリーLE DECOにて。5階。

上演時間は1時間くらい。
ちょっぴり短めですが。

八尺様というのが出てきて。人を殺していく。
八尺様を二度見ると死ぬ。
徐々に人が死んでいき、最後はトラブルから逃げ回っていたはずの編集長までも。

「せいれん」という名前の作家がトラブルメーカー。
周囲でいろいろとトラブルが起こる。
でもなぜかそのうち死んでしまう。八尺様を二度観たから?

そんな感じの物語。
静かな演劇でした。

ギャラリーLE DECO。芝居がよく上演されるけど、芝居向けのホールというわけではない。

舞台が客席と同じ高さなので、後ろの席からだと、人が座っているとまったく見えない。
太い柱があって、それが邪魔になることも。
柱の後ろ側にベッドがある。しかしそこに誰かが横たわっていても見えない。
舞台設計自体も親切な感じにはなっていない。
きっとそれが狙いなんだろう。
観客は見えにくい場所からなかを覗いて、盗み見しているような気になる。
見えないといっても、全然見えないわけではなく、前の観客の隙間から少しは見える。
それが欲求不満でもあるけど、なんとなく楽しくもあり。
そういう感じは面白かった。

舞台設計と同様、物語のほうも謎が謎のままで終わる。
すべてが解き明かされて、すっきりするということはない。
もやもやしたまま。
爽快感はないけど、そういう雰囲気も悪くはなかったです。

ただ途中、不幸な出来事が。ちゃんとした劇場ではないことの宿命か。
防音がしっかりしていないという。

同ビル4階で、別の劇団の上演も同時刻に催されていた。そっちのほうはかなり騒がしい芝居のよう。
学園天国なんかをみんなで熱唱していた。
こちらの静かないいシーンで、その騒音が漏れて聞こえてきて。残念。
でも普通のマンションでのシーンだから、そういう雑音が聞こえてきたとしても普通だし、違和感はないよなあとも。

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