これも『若手演出家コンクール』のなかの演目のひとつ。これで4つの演目、すべて観ることができた。ちょっとした達成感。
日曜日の昼間、下北沢へ。
時間がまだあったので、以前から気になっていた近くのドーナツ屋のドーナツを食べてみる。160円と高いので、いまで我慢していた。
でも一度くらいは食べてみないと。
びっくりしたあ、美味しくて。
食べたのを後悔したほど。これからどんどん買って食べてしまいそうで。
ミスタードーナツのなんとかリング。あれ、美味しいといわれているけど、こっちの160円のやつに比べたら全然違う。
大阪で活動している劇団のようで、登場人物はふたりとも大阪弁。あるいは関西弁?
高校生や大学生のときは、小説みたいなものを書いたりするよね。
二人はともだちで、そういったものを書いてお互いに見せ合ったりする仲。
一人は、中学生のときに、なんだったかな、なんとかなんとかコンクールで賞をもらっている。そのときの小説のタイトルが『鶏と未成年』だったかな。あるとき家で飼ってた鶏の首がちょん切れて玄関に落ちてて、みたいな物語。
その賞をもらったほうの男は、そのうち小説を書くのなんかやめて、会社で働き出し、そのうちどういうはずみかゲイバーみたいなところでも働き始めたり。いろいろある様子。
でももうひとりは、気が狂っちゃったみたい。心のなかの鶏さんとお話している。小説をせっせと書いているようだけど、ノートは真っ白。そして最後には自ら命を絶つ。
鶏は、被り物で登場するのだけれど、その被り物がよく出来てた。
物語は物語としてよくまとまっていた。しかし物語としてではなく、上演される芝居としてみると、物足りなさを感じた。このわかりやすい物語から、はみだす部分がもっとあってもよかったのでは。
たとえば、書くのをやめてしまう男は、ゲイバーみたいな笑いをとる方向に走らず、会社勤めしているけどうまく行かないとか、役職の話とか、結婚したとか、子供が出来たとか、もっと実人生での出来事がたくさんあるはず。
書き続けて気が狂う男についても、どんな小説を書いているのか、あるいは書いていないのか、漠然としていて、はっきりとしたイメージを掴むことができなかった。
「体験したものを書け」と鶏さんに言われて、何かを一生懸命に体験しているみたいだったけど、具体的にはなんなのかわからなかった。
イメージが広がらなかった。
最初に忘れていったノートを、もう一人が覗き見する場面がある。それが次にどう繋がっていくのかなあと思って観てたら、なんにも繋がって行かなかった。ぼくが何か見落としたんだろうか。
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