2013年12月7日土曜日

頑張ってはいけない

仕事ってのはさ、頑張るものじゃないと思うんだ。

仕事ってのは、ほぼ毎日繰り返すものでしょう?毎日毎日頑張り続けるってのは不可能だと思うんだな。頑張るとしても一瞬。ここぞというときに力を発揮する。それが理想だな。
だから普段はなるべく頑張っちゃいけないと思うんだ。体力は温存しなければ。

サボるのがいいと言ってるわけではないよ、もちろん。できる事を普通の力でやるのがいいと言ってるのです。


そういう意味で、仕事ってのは山登りに似てるよね。

山登りってのは、いかに力を使わずに楽に頂上を目指すかっていう戦略ゲームみたいなものだと思うんだ。
山登りは頑張ってはいけない。頑張るとすぐにへばるからね。へばると大変なことになるよ、山登りの場合。命に関わるからね。
もう歩けなくなって、夜になると遭難の危険もある。どうにもこうにも体力がなくなって、動くことができなくなって、寒くて体温を奪われて、死に至る。そういう危険は、どんな山登りにもつきまとっているはず。

そうならないためには戦略が必要。いざというときに動けるように、いかに体力を温存するかが大事。


山登りで大事なのは最初の一時間。
この時間は、体力がまだたくさんあって頑張れるので、頑張って歩く人が多い。でも、この時間こそ出来るだけゆっくりとゆっくりと歩かなくてはならない。

人間のエネルギーには二種類ある。筋肉に貯えられたエネルギーと、体内に貯えられた中性脂肪のエネルギー
筋肉のエネルギーはすぐに使えるけど、すぐに使い終わってしまって、疲労物質が残る。
体内の中性脂肪のエネルギーは、燃焼を始めるのには時間が掛かるけど、疲れを感じないで使うことができる。

山登りの開始直後は、筋肉内のエネルギーはなるべく使わず(疲れないようにしつつ)、体内の中性脂肪の燃焼を待たなくてはならない。
それにはゆっくりゆっくり歩いて、筋肉内のエネルギーをなるべく使わないようにしながに、中性脂肪が燃焼を始めるのを待たなくてならない。
いったん燃焼を始めると、筋肉に疲労を感じることなく、楽に歩くことが出来るようになる。


登山口までいっしょになった人たちは、ほぼ同時に登り始めることになるわけだけど、素人っぽい人ほど頑張って先に行く。ぼくはそれを眺めながらのんびりと行くんだけど、そのとき思うことが。
「あとで追い抜くことになるだろうなあ」
そしてその通りになることが多い。へばって道端で休んでいる人たちを追い抜くことになる。あるいはがくっとペースダウンして歩いている人たちを横目に、淡々と追い抜いていくことになるのです。

山登りの話が長くなっちゃったけど。


仕事もおんなじだと思うんだ。
いかに疲労をせずに、効率よく、やらなければいけないことをこなすか。戦略ゲームですよね。

なんでも頑張ればいいってもんじゃない。
頑張って、疲労困憊して、でも、出来ませんでしたってんじゃ、だめだめなんですよ。
本人はひょっとしたら頑張って充実感があって満足なのかもしれないけど。
そういうのにつきあわなくてはならないこっちの身にもなって欲しいです。

ま、つきあわないけどね。そんなのには。



まあね。こういうのは職種にもよるだろうけどさ。




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