2013年7月11日木曜日

ハイバネカナタ 『獏、降る』

やあ、みんな。まあちゃんだよ。

今日は夕方、下北沢に行ってきたよ。なぜかって?お~しえない。うそうそ。お芝居見物だよ。楽園に行ってきたよ。小劇場楽園。すごい名前だな、楽園って。どういう気持でこういうネーミングにしたんだろう。気になる~。うそ。ほんとはどうでもいい。

小劇場楽園の前には『劇』小劇場ってのがあって、今日はそっちではショーGEKIなんとかっていう劇団がやってて、入り口付近で、大声で呼び込みしている。元気があってよろしい。そっちが観たいものだ。
でもこっちの予約してるし~。こっちのほうは呼び込みみたいなのはまったくなし。しーんとしている。静かだ。森のなかにいるみたい。うそです。
しかし静かなことは確か。いやあ寂しいなあ。てくてくてく。

舞台は誰かの書斎のような一室。でも分厚いファイルケースが並んでいたりして。じつは高田馬場にある小さな金融会社。
事情があってそこで金を借りたばっかりに、いろいろと不幸になっていく人たちと巻き添えを食う人たち。
金融会社の社長はそのうち殺されちゃって。でもなんで殺されちゃったの?
いや、わかるけどね。顧客の一人が返せなくなったけど、ちょっと追い詰めすぎたのかなあ。窮鼠猫を噛む。逆襲を受けて殺されちゃった。でも変なんだよな。
「これ、おまえにやるよ」
社長はその顧客に大きなハサミ(ナイフみたいにも見えるやつ)を渡すんだ。そのハサミで社長は殺されちゃうんだな。どういうことなんだろう。死にたい願望があったの?あるいはその凶器で強盗でもしろということだったの?後者なんだよね?きっと。

顧客とそれから従業員に関しては、いろいろと生臭いネタも出てくるんだけど。
こないだ観た『シャッター』と比べてしまったよ。

『シャッター』はさ、劇的なことを避けながら展開させてたんだけど、逆にそれが観客の想像力をくすぐるというか。それが面白かったんだけど。

『獏、降る』のほうは、いろいろとネタを仕込んでて、劇(激)的な展開に持って行くんだけど、それがどうもうそ臭くて。表面的というか。演技もハイテンションだけど、「ハイテンションの振り」みたいにも観えなくもない。どうも胡散臭いんですよね。

演技が表面的で、ずっとおんなじ調子が続くので、退屈しました。俳優がテンションあげればあげるほど、こちらは眠くなるという悪循環。どっかで断ち切ることが出来ればよかったんだけど。

タイトルがどうして『獏、降る』なのかなあ。会社の従業員だったノアっていう女の子が、社長の遺骨を骨壷からばらまく場面がある。ばらまくというか。鬼は外福は内みたいに、骨壷から遺骨の破片を鷲掴みにして、社長を殺した犯人に投げつけるというか。花咲か爺さんを連想させましたけど、あの場面を指しているのかなあ。
獏ってのは夢を食べる動物でしょ?金融会社の社長も他人の夢を食べてそいつを不幸にして自分は潤うっていう生き物で。そいつの骨が降ったっていうことなのかなあ。
文学的ですな。


高田馬場が新宿みたいに発展すればいいっていってたけど、新宿があるんだから、高田馬場はあのままでいいよなあ。無理に発展する必要なし。

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