2013年4月25日木曜日

マイズナーテクニックを使った台詞の生かし方

やあ、みんな、やってるかい? まあちゃんだよ。

昨日は雨のなか、国立オリンピック記念青少年センターってとこに行ったよ。
初めて。こんな立派な建物があったとは。
JR原宿駅で降りて、代々木公園を突っ切っていけばいいんだろう?
でも違った。公園のなかをしばしうろうろしてから、水天宮前出口ってとこから出て、てくてく歩いた。
でもその経路が結局最短距離だったのかもしれない。
帰りは、代々木公園の外周をぐるっと回って原宿駅へ。ものすごく距離があった。
あの雨のなか、とほほ。なんでオレこんなとこ歩いてるんだろうって。

夕方から表題のようなタイトルの演劇のワークショップに参加。
マイズナーテクニックってなんだろう。きっとマイズナーさんが発明した技術だね。

モデレーターの田邉淳一さんが、白板に以下のようなことを書いてたよ。

-----ここから-----
本日のテーマ

○台詞はツールであって、目的ではない。
○Acting is doing を実行することで、台詞に捕らわれないで済む。
○台詞に捕らわれないために、相手の Behavior に集中する。

以上、すべてはリピテーションとアクティビティがベースになっている。

台詞を覚える(体に入れる)のは、レッスンの場では行わない。
-----ここまで-----

なるほど。ぼくの演技の教科書『俳優のためのハンドブック』を補完する内容のような気がする。
具体的な練習方法がマイズナーテクニックなのかもしれない。
その練習方法に、リピテーションアクティビティがある。と言ってもいいのかなあ。

昨日の体験では、アクティビティをちょっぴり体験したよ。リピテーションはやらせてくれなかった。

リピテーションっていうのは、ふたりが向き合って座って、相手の言ったことを繰り返す練習。

「あなたって可愛い」
「私、可愛い」
「あなたって可愛い」
「私って可愛い?」
「あなたって可愛い」
「私って可愛い」

こんな感じで延々と。途中で言葉が変わってもいい。そのとき感じたことを言う。ある程度繰り返したら、言葉を変えていく。そのタイミングも自由。変えなくてもいい。

「あなたって変」
「私って変?」
「あなた、変」
「私、変」

みたいな。
大事なのはきっとその時の感情とか衝動とかを正直に表現すること。田邉淳一さんからはそういう説明はなかったんだけど、きっとそういうことでしょう。
気をつけなくてはならないのは、途中で集中を切らさないこと。気持ちが盛り上がっていくときは、集中は持続しやすいが、気持ちが静かになっていくときには切れやすい。


面白かったのは、途中で『リピ』『台詞』を切り替えたこと。『リピ』と指定されたら、上記のような自由な言葉を繰り返す。『台詞』と言われたら、あらかじめ覚えておいた台詞を『リピ』と同じ調子で繰り返していく。そうすることで、台詞の意味にとらわれることなく、台詞をいうことができるようになる。

言葉の意味をなくして、そのときの俳優の感情や衝動だけを表に出していく。



さらにアクティビティを加えていく。何かの動作を繰り返しながら、台詞を進めていく。
昨日やっていたのは以下のようなこと。

○何か相手に押しつけたいものがあって(昨日の場合だと、プロンプトの台本)、それを台詞の度に、相手のほうに押しつける。最初は、長机の端と端にいて、机の上の台本を押していたのだけれども、徐々に気持ちが高揚してくると、立ち上がってのやり取りになったり、投げつけたりもするようになる。

○お金にみたてた札束を数えながら台詞を言う。

○トランプで遊びながら台詞をいう。あるいは、トランプタワーを作りながら台詞をいう。

○ぐるぐる歩き回りながら台詞をいう。

○片方が目隠しして、相手を捕まえようとしながら台詞を言う。もう片方は捕まらないように逃げながら台詞をいう。

○一つのボール、あるいはふたつのボールで、キャッチボールをしながら台詞をいう。

○なにか手に持って、その触感を大事にしながら台詞をいう。


以上のような練習を、参加者が順番に行なっていった。田邉さんはオレンジ色の袋のなかにいろいろな小道具(トランプとかボールとか封筒とか札束とか)を用意していたのである。

どれも相手に集中して、衝動に従って行動するための練習だと思われる。

こういう練習を日常的に繰り返すのはいいことだ。相手がいないと出来ないこともあるけど、独りでもある程度のことは出来そうだ。しかし、もうすこし田邉さんのワークショップに通ってみるのもいいかもしれない。



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