2013年4月28日日曜日

庭劇団ペニノ『大きなトランクの中の箱』

なんだろう、庭劇団って。庭劇団? 庭? 庭の劇団? どういう意味か、さっぱり。
で、ペニノ? なんか違う単語を連想しちゃうけど、そういう意味?

コリッチでの評判がすんごくいいんで観に行ったよ。森下スタジオ。

最初の受験生の部屋から、次の不思議な生物が住む場所に転換したとき、どうやったのかと驚くと同時に悩んだよ。びっくらこいたなあ。で、次のピアノのある部屋への転換は薄明のなかで行われたので、謎が解かれた。
舞台が回っていたんだなあ。いや、驚いた。

終演後、舞台写真を撮っていいっていうんで撮らせてもらった。
みんな興奮してバシャバシャ撮ってた。もちろん僕も撮ったよ。

とにかく細部に拘った舞台美術や小道具がすんごいのだ。圧倒されました。


ピアノのある部屋。
テーブルの上にはアルマジロの姿煮と、
カブトムシの幼虫とゴキブリの料理、
鳥の骨の料理などが並んでいます。
天国の部屋。
卑猥な形のものがたくさん。

わかりづらいけど、チェスのコマも全部あれの形。

天国の部屋とか、不思議な生物の住む部屋は、上下に分かれていて、狭苦しくなってた。
でも狭い中でもがくのが気持ちいいんだよね。

受験勉強に疲れた主人公(43歳)が、押入れのなかで、小説のような日記のようなものを書いているあいだに、夢を観る。
気がつくと男は狭い部屋に横たわっている。
豚みたいな人や羊みたいな人に会って(コックとウエイトレスらしい)、
白い液体を出されて、「飲むと天国に行けるよ」と言われて、
天国に行くとお父さんみたいな人に会って(いや、お父さんそのものだよ。でも王様みたいな格好をしている)、
お父さんと問答みたいなのをしているうちに「お前は賢い」と褒められて、いい気持ちになって、
そのうちみんなで笛を吹き始める。

たーたら、たーたら、たらたらたらたらたら、たーたら、たーたら、たららららららら、
たーたららーらら、たららららららら、たーたららーたた、たたたたたたたた、、、
パッヘルベルのカノン?

笛もね、ペニス的な形になっていて、そのうち徐々に興奮してきて、、、
そのあと自分のペニスを喪失して、最後は舞台じゅうを探しまわる。そんなふうな物語だったよ。
変だね。変だよ。変すぎる。


上演前に、上手の電光掲示板に連想ゲームのような言葉の羅列が。
よく覚えてないけど、受験、数式、式、おたまじゃくし、音符、笛、根、エディプスコンプレックスとか。そんな感じ。


主人公、43歳(だっけ?)受験生の葛藤みたいなものはよく出ていたと思うけど、その他の登場人物は動くオブジェみたいなもので、その内面はわからない。
そういうのもわかればいいのになあと思ったけど。
でも、わからないほうがいいのかも。主人公だけの世界なのだから。とも言えるかも。


あ、ごめん。
疲れちゃったんで、もう寝る。おやすみなさい。


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