2013年4月17日水曜日

ENBUゼミナール『健康道場』

やあ、みんな。まあちゃんだよ。

ザムザ阿佐ヶ谷って初めて行ったよ。面白い劇場。道場みたいでした。
ENBUゼミナール卒業公演『健康道場』は、演出が菜月チョビ(劇団鹿殺し)だったので興味を持ちました。

劇団鹿殺しって、本公演は観たことないんだ。
でも彼らが東京に来たばかりの頃は、路上パフォーマンスを頻繁にやっていて、品川の港南口でも頻繁にやってた。
通りすがりに何度か観たんだけど面白かった。で、DVDも一枚持ってる。路上パフォーマンスが面白かったので、つい買っちゃったんだ。二度ぐらい観たけど、観ているうちに途中で眠たくなる。DVDじゃ、やっぱり芝居のよさは出せないのかな。映像化する場合は、編集や音声の調整なんかも必要になってくるだろうしね。ま、そんなことはどうでもいいんだけど。
そんなことはどうでもいいんだけどね。

しかし、なんだったんだろうな、あの芝居は。いや、『健康道場』のことだけどね。学芸会みたいだったので、そっちにちょっとびっくりした。まあ、演技に関しては、多くを求めてはいけないんだろうな。

道場のとか、とかがあって、それが自由に動くようになっている。それを動かすことで、ダイナミックなシーン転換ができるようになっていた。追いかけるシーンとかね。
でも、なんかよくわからなかったけどね。そんなに追いかけてるって感じにも見えなかった。ただ動かしているっていうだけで。それでもまったく動かないよりはずっと面白い。

ザムザ阿佐ヶ谷の内部が、木造で、道場風のつくり。それを生かした芝居だったとも言えるかと。


物語は以下のとおり。

影の薄い父親がある日姿を消す。一ヶ月後に、借金の取り立て屋がやってくる。
「親父に貸した六百万円返せ」
困惑する家族。私と姉と母。
父親の鞄。二重底になっていて、一冊のパンフレットが。『健康道場』についての。
私と母は健康道場に潜入。
姉は家に残って、サラ金業者をごまかす担当。

健康道場では、毎日変なものを飲まされる。牛乳が苦手な私は、うまく飲めない。しかし母は他の患者と同じく飲み続ける。そのうち母は道場の所長に従順になってしまう。私はひとりで父の行方を追いかけることに。

家に残った姉は、色仕掛けで借金をちゃらにしてもらおうとするが、あえなく失敗。だが父が、九州は鹿児島のアイドルに頻繁にお金を貢いでいたという情報をキャッチ。そしてその元アイドルがいまは健康道場にいるという。
車で健康道場に向かう姉。

私は、所長の隙をみてファイルを読もうとするが、患者の独りに阻止される。その患者は自分の個人情報を見られることを非常に嫌っていたからだ。そして、ファイルを盗もうとしたことを所長にも見つかってしまう。
絶体絶命の私。しかし、そこに姉が到着。鍬で姉を守る。

警察も到着し、所長らは逮捕される。患者は薬で従順にさせられていた。

事実が判明した。父は元アイドルを追って健康道場へ。そして私と同じようにファイルを盗み見たのを患者のひとりに咎められ、そのとき事故で死んでしまっていた。
私は幼いとき、肝臓の手術が必要だった。父は肝臓を提供してくれる人を探す。そしてたどり着いたのが、元アイドルだった。幼いとき、元アイドルは私に肝臓を提供してくれたのだ。
その代金が一千万円。それを支払うために、父はついサラ金に手を出してしまったのだった。

父はもう死んでしまっていた。父とのお別れ。私は海に消えていった父と会話を交わす。誕生日プレゼントありがとう。
「空気? 私は空気に包まれている」だったかな。そんな台詞があったような。

そのあと、私と姉は母は幸せに暮らしましたとさ。

そんな感じのストーリー。

おいおい、ちょっと待てよ。六百万円の借金はどうなったの?

いや、そんなのどうでもいいんだろうな。いいよ、いいよ。そんなの。どうだってさ。


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