2013年5月29日水曜日

劇団桟敷童子『風撃ち』

コリッチでの評価が異様に高いからさ、仕方なく予約して観て来たよ。ま、仕方なくってわけでもないんだけど。
どうも趣味じゃないような気がして。でも一度くらいは観てみないとね。話題なんだし。

明治30年、日清戦争後
戸籍をつくるために、人間(ひとま)島へ。三人の男。それから鉄砲撃ちの女性とかガイドの婆さんとか。

風撃ち。鉄砲撃ちの女が風を読んで鉄砲を撃ち、風向きを変えることができる。

カリド。人間島に住む民。

人身(ひとみ)。人身御供のために育てられる子供たち。

はぐれカリドとかも出てくる。

三人の男は、そのうちに全員死ぬかおかしくなる。
一人はノイローゼ気味で鉄砲で仲間を撃つようになる。そのうち襲われて、、、。
もう一人はカリドの女とできて、人間島に住み着こうと考え、帰るためのを燃やして、自分も死んでしまう。
もう一人は18代目そうげん斎と名乗って民の導き役となるが、いろいろとショックなことが重なって廃人に。

カリドの民は、何人か死んでしまったけど、元気。ヒトミの子どもたちも元気。

『七人の侍』を連想させたよ。最後は侍がほとんど死んでしまうけど、農民はたくましく生き残る。

関係は全然違うけど、『風撃ち』も、島にやってきた男どもは死んで、カリドは助かる、みたいなね。いや、助かったわけでもないけど。これもたくましく島で暮らしている。
まあ、もともと男たちが来なければ、島は平和だったわけだけど。はぐれカリドは殺されただろうけどね。
そう考えると、男たちは勝手にやってきて、勝手に死んでいったということになるのかな。災難だったのは、巻き添えで死んでった人たちだね。まったく迷惑。

男たちは何かに拘り過ぎたということなのかなあ。

広い会場で、舞台セットがすごかったな。
臨場感があった。迫力ありました。観に行ってよかった。いい経験でした。

終演後の会場前。ノボリがお祭りみたいです。

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