2013年5月26日日曜日

トツゲキ倶楽部『笑うゼットン』

日曜日の夜。王子小劇場。

客席が手前側と奥側にある。対面型。

あんまり好きじゃないんだよなあ、対面型は。
上演中、つい向こう側の観客の顔を観てしまうんだよなあ。集中していたり、集中している振りをしていたり、寝ていたり、今日は耳を塞いでいる人もいたな。なんなんだろう、あのひと。ま、いいや。逆に僕も向こう側から見られていると思うと、余計な緊張しをしたり。

皆さん達者な役者さんばかりで、会話なんかも、観客の興味を切らすことなく見せることができていた。(ひゅーっ。どんだけ上から眼線だよ)

ただ。ぼくの理解力が不足しているだけだと思うんだけど。物語の眼目が何なのか。

ゼットンを倒したのは、科学特捜隊でもなく、なんとかかんとかでもなく、地道に怪獣を退治する兵器を研究開発していた誰かである。その誰かが助けてくれた。
絶望的な状況になっても、きっと誰かが助けてくれる。
アキバも北の基地で窮地に立たされるが、ヤナガワの妹(拉致されていると思われる)に助けられる。

発想の転換、みたいなものは感じられず。

演劇的なクライマックスはというと、みんなで集まってああでもないこうでもないと議論して、その後アキバとの電話がつながって、「ミサイルに核弾頭は積まれていない」という連絡を受ける、というあたりなのかなあ。
でも演劇的なクライマックスという感じはあんまりなかったなあ。

「クライマックス」というような考え方で作ってるのではないのかもしれません。

コリッチでの評価が高い割には、?な気持ちに。期待しすぎたかな。

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