2013年5月26日日曜日

激弾ショット『カストリ・エレジー』

今日は日曜日。昼と夜、芝居見物のはしごだったよ。どちらも場所は王子でした。

ひとつめが、激弾ショット『カストリ・エレジー』。コリッチでの評判がすごくいいので急遽予約。場所は思い出の、pit北/区域

『二十日鼠と人間』は、ずっとずっと昔に読んだ記憶が。頭の鈍いほうの男があやまって女を殺してしまうんだよね。どっかに文庫本があると思ったけど、、、。

あった、あった。ぱらぱらめくって読んでみたけど、残念ながら懐かしさはないな。すっかり忘れている。いま読んでるの(『ネエンデルタール人』)が終わったら、次はまた『二十日鼠と人間』読んでみようかな。

芝居のほうはね、すごくよかったよ。最初から最後まで、ず~っと緊迫した場面が続いて。集中が切れることはなかったよ。雨の音や、雨に濡れた感じとか、緊張感があってよかった。

最後の場面で、ケンがゴローを撃ち殺すんだけど、いったん暗転して、逆方向にアングル(位置)を変えてすぐに明転。ケンは外に出て行く。そういう暗転の使い方は、初めて観た。時間経過を表現しているのかな。面白い手法。


それにしても人間てのは傲慢へそ曲がりなものですね。

やるなと言われると、まるで自尊心を傷つけられでもしたみたいに逆にやってしまうことになる。そして墓穴を掘ることになる。
ゴローの場合は、まあ、ちょっと違うかもしれない。やるなと言われても、ついやっちゃうんだよな。仕方がない。
問題は女のほうだよな。「近づくな」とか「話すな」と言われると、自尊心を傷つけられたような気持ちになって逆上して、逆に近づいたり、話したりする。それで運悪く死んでしまうことになる。
ちっとは人を信用して、他人の助言に耳を貸すべき、と思ったね。自分ではわけがわからなくても。そういうこともあるんだよ。
でも素直にそうならないのが人間の性というか。

つまらない自尊心こそ、人間には必要のないものですね。もちろん芝居にもね。それからもちろん僕自身にもね。


でも小説を読むとちょっと違うな。
自尊心の問題じゃないんだよな。まあ、いろんな偶然というか。必然というか。悲劇というか。そういうので女は死んだし、知恵遅れの男は殺されたんだな。

0 件のコメント:

コメントを投稿